パソコンに向かっているいま、2020年1月12日。
全日本選手権から3週間が経ってしまいました。まとまった文字として残るこの場所に、どういう言葉で今の気持ちを残したら良いか?それは(読みに来る人が少ないとはいえ)大公開してよい言葉なのか?そういうことを日々を過ごしながらぼんやり、そして時々深みに嵌りながら考えていた3週間でした。
今年の全日本はチケット運に恵まれ、いざ代々木へ!
プレゼントボックスは、一部のプレゼントの量が多いスケーターを除き2選手で1箱で、五十音順だったようです。怪我で全日本ジュニアを欠場し全日本出場が叶わなかったときに現地観戦で寂しい思いをしたので、こうしてプレゼントボックスがあるだけでも嬉しくてつい撮影。
SPは第4グループ2番滑走。SPから後半グループにいるのは初めてで、これも今まで積み上げてきた努力と実績の賜物です。直前の滑走が宇野選手。宇野選手が長い不調から復活の素晴らしい演技で会場のボルテージが上がり、客席のざわつきが収まらない中リンクイン。冒頭の3Aは軽やかに、そして長く試合で苦戦していた4Tも着氷!
その後は3Lz+3Tのはずがファーストジャンプが2Lzになるミスがありましたが、セカンドにきっちり3Tをつけたところはナイスファイト!と大きな拍手を送りました。何より、昨年の全日本ジュニアと全日本では最終滑走で緊張した様子だったのに、今回は宇野選手への大喝采の直後でもしっかり高志郎くんのカラーをアピールし高志郎くんの世界を作って魅せてくれたことはファンとしてとても嬉しいことでした。
ジャンプが構成通りにできなかった中SPは80点台をマーク、FSは最終グループ入りです。
順位として最終グループに入れたことが喜ばしいのはもちろん、今回は最終グループであれば公式練習を観られるスケジュールだったので、FSの日はかなり早めから入場待ち列に並びました。曲かけ順が1番だったのでいち早く会場に入れないと観られないというタイミングでしたが、小雨の降る中朝早くから入場待ちをした甲斐あって曲かけの2/3くらいを自分の席で落ち着いて観られました。曲かけ後の練習時間ではジャンプは跳べたり跳べなかったりでしたが、3A+Eu+3Sを跳んでいるのを見て着実に引き出しが増えているのも感じられた公式練習でした。試合でお目にかかれるのはいつかな、楽しみにしたいと思います。
試合本番では冒頭の4Tで手をついてからの転倒に始まりジャンプのミスが重なった中、スピンやステップなど獲れるところは地道に加点を伸ばしましたがキスクラでの表情も曇ってしまいました。NHK杯で悔しい結果に終わり、全日本こそはと意気込んで練習してきたであろう数週間を思うと、ただ悔しいだろうなと胸が痛みます。
それでも録画を見返すと好きなポイントがいくつもあり、ファンにとっては大切な試合の大切な演技なことには変わりありません。
FS後のインタビューではファンに向けてと問われ「悔しがっている姿しか皆様の前で見せてしかいないので、自分が喜んでいる姿をいずれ応援してくださっている方に届けたい」と言っていました。ありがとう、楽しみにしています。でも高志郎くんのスケートを観られるだけでも嬉しい、喜んでいる姿を見られたらもっと嬉しい、なのです。
高志郎くんの花が咲くときはまた少し先のお楽しみになりました。遠くから応援の声という水を蒔きながら花開くときを楽しみに、少しづつでも根を伸ばしている姿をずっと応援しているファンたちがいることを知っていてくれたら嬉しいな、と図々しく思うのでした。
できれば今季に花咲かせるチャンスが巡ってきますように。
B級試合の派遣の発表もきっともうすぐですね。
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